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「arXiv」へAI倫理の技術に関する論文を投稿

2021年4月29日 木曜日

その他

Posted by kenji

ソニーグループ(株)R&Dセンター Tokyo Laboratory 19 鈴木健二、小林由幸、成平拓也は、論文公開サイト「arXiv(アーカイヴ)」*へAI倫理の技術に関する論文を投稿しました。R&Dセンターでは、説明可能なAIの研究開発に取り組んでおり、その成果を公開しました。説明可能なAIとは、ブラックボックスと言われるAIの判断根拠を人間が知り得るようにする技術です。本論文は、ディープラーニングでの各データの影響度を従来手法に比べて効率的に演算する手法の提案です。悪影響を及ぼすデータを特定して削除することで、データを増やすことなく、ディープラーニングの精度を向上させる手法です。下記のURLから当論文を閲覧・ダウンロードをすることができます。

Kenji Suzuki, Yoshiyuki Kobayashi, Takuya Narihira.

Data Cleansing for Deep Neural Networks with Storage-efficient Approximation of Influence Functions

CoPR, abs/2103.11807, 2021.
URL https://arxiv.org/abs/2103.11807

 

また、本論文のソースコードも「Sony AI Research Code」*に公開しました。下記からソースコードを入手することができます。

https://github.com/sony/ai-research-code

 

なお、ソニーのディープラーニングツールであるNeural Network Consoleのプラグイン機能*として当技術を実装しており、プログラミングをすることなくGUI操作にて手軽にお使いいただけます。

 

注)

  • 「arXiv(アーカイヴ)」とは、100万本以上の論文が保存・公開されているコーネル大学図書館が運営しているウェブサイトです。
  • 「Sony AI Research Code」とは、ソニーからの論文発表でのソースコードを公開しているGitHub上のレポジトリです。
  • 学習、評価の後、右クリックにてプラグインを表示し、SGD influence選択します。Neural Network ConsoleのVersionは、最新版をお使いください(Ver2.0以降のWindows版にて対応)。https://dl.sony.com/ja/