Neural Network Libraries 1.7.0をリリースしました!本バージョンでは新たにprohibit_clear
フラグが追加され、forward実行時により効率的かつ安全な演算の実行ができるようになりました。
また、Mixupといった強力なData Augmentationの実用例や顔のランドマーク検出、さらにSPADEがExampleとして新たに追加されました!また、既存のImageNetのパフォーマンス改善・モデル追加を行いました!
スポットライト
バグ修正: clear_buffer指定時にinplaced dataを保持するprohibit_clearフラグの追加
これまでのバージョンでは、inplace演算の対象となるVariableのpersistent
フラグが無視されてしまい、clear_bufferオプションとともにforward演算を実行した際、そのVariableのデータが意図せず消去されてしまうことが判明しました。これは数値計算上のエラーを起こしかねないバグであるため、過去のバージョンをお使いの場合、本バージョン1.7.0へのアップデートを強く推奨いたします。
SPADE
ExampleとしてSPADEのNNabla実装が追加されました!
これはセマンティックマップを入力として画像を生成するモデルです。
ラフなレイアウト画像をリアルな道路や風景へと変えることができます!
入力 | 出力 |
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Data Augmentation Example
MixUpやCutMix, そしてVH-MixUpといった近年提案された有用なData Augmentationの実装・利用例をまとめたExampleが追加されました!
Image 1 | Image 2 | Mixup | CutMix | VH-Mixup |
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詳しい利用方法は新たに追加されたdata_augmentationのExampleをチェックしてみてください!
顔ランドマーク検出モデルFANのInference Example
Face Alignment Network (FAN)のInferenceスクリプト/学習済みパラメータを公開しました!
Result by 2D-FAN | Result by 3D-FAN |
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これによって簡単に顔のランドマーク検出ができるようになりました。ぜひ試してみてください。
ImageNet ILSVRC2012 学習スクリプトのパフォーマンス改善
ImageNet ILSVRC2012のモデルと学習スクリプトをアップデートしました!学習の各種設定が簡単になりました!さらに、学習率調整としてcosine annealing,Data AugmentationとしてMixupが加わりました!
さらに、利用可能なモデルとしてRexNeXt50とSE-ResNet50, さらにSE-RexNeXt50が追加されました!
レイヤー関数の新規追加・改善
学習済みモデル
ユーティリティの機能改善 / フォーマットコンバーターの機能改善
- save.py / load.pyがファイルオブジェクトに対応
- ONNX: Unpoolingのサポート (opset > 9)
- ONNX: コンバーター向けMaxPooling/PReLUの修正
- DALI 0.18.0との互換性サポート
- NanInfTracerの追加